2015年、
YouTuberは「夢の職業」として社会に認知されました。
しかし2020年、
YouTubeはもう一段階、質的に変化します。
それは
人が主役の時代から、仕組みが主役の時代への移行。
この年を境に、
YouTubeは「自由な表現の場」から
アルゴリズムに適応できる者が生き残る世界へと変わりました。
■ 2020年を決定づけた新型コロナの影響
2020年最大の出来事は、
言うまでもなく 新型コロナウイルスの流行 です。
外出制限
在宅時間の急増
エンタメの消費構造の変化
これにより、
YouTubeの視聴時間は世界的に爆発的に増加しました。
YouTubeは一時的な娯楽ではなく、
生活インフラの一部として機能し始めます。
■ YouTubeが「テレビの代替」になった年
2020年、多くの人にとってYouTubeは、
暇つぶし
学習
情報収集
疑似的な人との接触
を担う存在になります。
特に、
毎日投稿
生配信
雑談・日常系
が強く求められ、
**YouTuberは“会えない時代の隣人”**のような役割を担いました。
■ 日本のYouTuberたちの2020年
この年、日本のトップYouTuberたちは
すでに「個人」ではなく
メディアそのものとして機能していました。
HIKAKIN
圧倒的知名度と安定感で、
非常時における安心感の象徴的存在に。
はじめしゃちょー
巨大企画と日常動画を両立し、
YouTube的エンタメの完成形を示します。
東海オンエア
仲間内コンテンツの強さを維持し、
“関係性を見る文化”を定着させました。
ヒカル
炎上・ビジネス・影響力を武器に、
YouTuberの枠を超えた存在へ。
YouTuberは
「動画投稿者」ではなく
影響力を持つ社会的プレイヤーになっていました。
■ 世界のYouTubeで起きていた変化
海外では、
アルゴリズムとの向き合い方がより顕著になります。
MrBeast
再生される構造を徹底分析し、
YouTube最適化の象徴的存在に。
PewDiePie
個人の自由な発信と、
巨大チャンネルであることの葛藤を体現。
Vlog系・教育系YouTuberの急増
「役に立つ」「安心する」動画が求められる時代へ。
ここで重要なのは、
面白さだけでは足りなくなった という点です。
■ アルゴリズムが“見えない編集者”になった
2020年頃から、
YouTuberたちは明確にこう意識し始めます。
タイトル
サムネイル
冒頭数秒
視聴維持率
これらはすべて、
人ではなくアルゴリズムに評価される指標。
YouTubeは
「表現の場」であると同時に、
最適化競争のプラットフォームになりました。
■ YouTubeが“厳しい世界”になった理由
2020年以降、
参入者の爆発的増加
再生数の二極化
燃え尽き・メンタル問題
が目立つようになります。
YouTuberは、
夢の職業
自由な働き方
である一方、
常に数字に追われる職業にもなりました。
■ Shorts時代の前夜
この年はまだ
YouTube Shortsは本格展開前でしたが、
TikTokの急成長
短尺動画の中毒性
により、
YouTubeも大きな転換を迫られます。
2020年は、
Shorts時代の“直前”
としても重要な年でした。
■ 2020年が示した本質
2020年は一言で言えば、
「YouTubeが“人の才能”より“仕組みへの適応”を求め始めた年」
です。
好きなことをやる → 見られることをやる
自由 → 戦略
表現 → 分析
この変化が、
現在のYouTubeの姿を決定づけました。
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